名古屋のクラフトビール「金しゃちビール」は骨太な味わい
みなさん、こんにちは。
愛知県といえば、
名古屋城などの観光地、 味噌カツやひつまぶしなどのグルメが有名です。
あまりビールのイメージはないかもしれませんが、
名古屋にも美味しいクラフトビールがあるんです。
その名も「金しゃちビール」。
金しゃちビールは、盛田金しゃちビール株式会社が1996年に作り始めたビールです。
当時は、まだまだ大手以外のクラフトビール(当時は地ビールと呼称)の知名度は低い頃です。
そんな頃に、
「大手ビール会社とは違う品質や特徴を持ったビールを作りたい!」
という熱意から生まれたビールです。
その熱意は地ビールブーム終焉後も続き、クラフトビールブームに移り変わった現在まで生き残っています。
創業以来、ビールを作り続け、これまで全12種類が生産されてきました
(2017年8月6日時点)。
ただ、いくつかのビールは販売中止となっているようです。
本来なら全てを飲み尽くしたいところですが、
名古屋空港で販売していた3種類「アルト」、「ピルスナー」、「IPA」を飲むことにしました。
金しゃち 赤ラベル(アルトタイプ)
「アルト」というのは、ドイツ語で「古い」という意味です。
アルトは上面発酵(エール)に属し、18~19世紀の頃に作られました。
当時流行していた下面発酵(ラガー)よりも古い手法で醸造したことが名前のきっかけです。
特徴は、琥珀色の見た目でフルーティな香りであることす。
このビールの受賞歴は以下の通りです。
2010 インターナショナルビアコンペティション銅賞
2010 ジャパンアジアビアカップ銅賞
2009 ジャパンアジアビアカップ金賞
2008 インターナショナルビアコンペティション金賞
2006 ジャパンビアカップ金賞
2004 インターナショナルビアコンペティション銀賞
日本国内から国際的な賞までもらっているビールです。
これは期待できそうですね。
グラスに注いでみると、
濃い琥珀色をしており、ローストした香ばしい麦の香り。
スーッと消える苦みと、力強い麦のコク。
喉の奥からは、香ばしい麦の香りが後を引く。
テイスティングの際に、特に気をつけてほしい点は、「麦のコク」です。
大手ビールメーカーとは異なった、まったりとした味わいを楽しんでください。
金しゃち 青ラベル(ピルスナー)
「ピルスナー」というのは、ドイツ語で「貯蔵・熟成」という意味です。
ピルスナーは下面発酵(ラガー)に属し、1842年に作られました。
日本の大手ビールメーカーがこぞって作っているのが、このスタイルです。
特徴は、爽快なのど越しとキリリとした炭酸。
このビールの受賞歴は以下の通りです。
2011 ジャパンアジアビアカップ金賞
2010 インターナショナルビアコンペティション金賞
2006 ジャパンビアカップ銀賞
2004 インターナショナルビアコンペティション金賞
2003 JBAジャパンビアグランプリ金賞
アルト同様、国際的にも認められたビールです。
こちらも期待できそうですね。
グラスに注いでみると、
ピルスナーらしく黄金色をしており、ホップのほんのりした香りとアルコールの香り。
甘みと酸味はほとんどなく、力強い苦み。
のど越しはすっきりしているが、長い間苦みを感じられる。
テイスティングの際に、特に気をつけてほしい点は、「後まで楽しめる苦み」です。
大手ビールメーカーが作る一般的なピルスナーは、スッーと消える苦みが特徴的ですが、
反対に、このビールは苦みが後まで続きます。
ビールの「苦み至上主義」の人にとっては、堪らない一品です!
金しゃち セッションIPA(インディアン・ペール・エール)
これには、「セッション」と「IPA」の2つの言葉が含まれていますので、
1つずつ説明します。
まず、「IPA」というのは、インディアン・ペール・エールの略語です。
もともとペールエールという、ホップ由来の香りと苦みが特徴的なビールがありました。
そのペールエールをイギリスからインドに向けて輸送するために、
防腐効果のあるホップを多量に使用、
またアルコール度数を高くすることで貯蔵性を向上させました。
ホップを多量に投入したため、結果的に非常に強い苦みと香りを備えたビールがIPAです。
次に「セッション」とは、一般的に「セッション〇〇」と呼ばれます。
この〇〇の部分には、そのビールのベースとなるスタイルの名前が入ります。
「セッション」は、アルコール度数だけがそのスタイルの基準より低くなっているビールを指します。
アルコール度数を低くすることで、
ドリンカビリティ(飽きずに何杯でも飲めるかどうか)を高めたビールといえます。
つまり、「セッションIPA」とは、アルコール度数の低いIPAということになります。
このビールの受賞歴は以下の通りです。
2009インターナショナルビアコンペティション銀賞
2008インターナショナルビアコンペティション銀賞
2007インターナショナルビアコンペティション銅賞
IPAというのは、ホップをふんだんに使っているため、
一般的には苦いものです。
しかし、このビールは苦みが少なめで、甘みがほどほどにあり、
ホップのフルーティな香りや、麦の香りもあって非常に飲みやすい。
テイスティングの際に、特に気をつけてほしい点は、「飲みやすさ」です。
苦み・甘み・香りがしっかり感じられ、水のようにスルスル飲めるので次々に飲みたくなる美味しさです。
名古屋以外にも東京・神奈川で販売
東京・神奈川・岐阜・三重などでも購入できます。
また、金しゃちビール株式会社からの通信販売でも購入できます!
まとめ
どれも、飲みごたえのある図太い味で、それでいて次々に飲みたくなります。
名古屋の味の濃い料理に合いそうです。
全種類網羅できなかったのが残念ですが、
少なくとも金しゃちビールが美味しいことはわかりました!
いずれ全種類飲みつくしてやりたいです。
名古屋に寄る機会があったら、ぜひ飲んでみてください!
最後までみてくれてありがとうございます!
楽しいビールライフを過ごしてください。