燻製風味のビールはいかがですか?
のどごしや苦みが効いたビールスタイル「ピルスナー」が現在の主流ですが、たまには一風変わったビールもいかがですか?
本日紹介するのはドイツのバンベルグ名物、煙でいぶした麦芽でつくるスモークビール「ラオホ」です。
ラオホは燻製した麦芽で醸造したビール
燻製した飲み物は世界的に見ても珍しいですよね?
ドイツ語で煙を表すラオホ(ドイツ語:Rauch)から、スタイルはラオホといいます。
麦芽を焙燥させるときにブナの木のチップでいぶしているので、ビールそのものに燻製香がつきます。
燻製風味が特徴で、まったりした飲み口やマイルドな甘みがあるものが多いです。
これは、栃木県の醸造所「うしとらブルワリー」のラオホビール「スモーキンビリー」です。
スモーキンビリーといえば、ロックバンド「ミッシェル・ガン・エレファント」の名曲ですが、ブルワーの趣味が垣間見れますね。
スモーキンビリーの色は銅色ですが、黒色に近い液色のラオホビールもあります。
麦芽の甘みやコクがしかっりしていて、苦みは少なく、非常にマイルドなビールでした。
口に含んだ瞬間に燻製香が口いっぱいに広がり、
特に飲みこんだ後の燻製風味が濃厚で、次々に飲みたくなる1本です。
おつまみと一緒で美味しさ2倍!
ラオホはそのまま飲んでも美味しいのですが、おつまみと一緒に楽しむことをおススメします。
他のビールもおつまみがあることで、味の相乗効果が生まれますが、
ラオホビアは、その相乗効果が非常に高いです。
そのため、おつまみがあれば2倍以上美味しく飲むことができます。
私がこれまで試した食べ合わせで、おススメのものを3種類ピックアップします。
①ソーセージ
ソーセージからあふれる肉汁をラオホの燻製香が洗い流す瞬間は格別です。
そして、ラオホの燻製香とソーセージの肉汁が口の中で混ざり合って最高の風味を醸し出します。
ラオホ単体で飲んでいて、少しクセが強いかな?と感じたらまずは手軽に入手できるソーセージ食べてみてください。
「燻製味のビールと燻製おつまみは、お互いに味が邪魔しない?」
と疑問に思われるかもしれませんが、むしろ逆で、それぞれの味が相乗効果により深みが増します。
燻製のおつまみと言えば、スモークチーズ、いぶりがっこ、スモークサーモン、スモークナッツなどです。
これらはコンビニなどでも手軽に入手できるのもおススメできる理由の1つです。
③燻製すると美味しい料理(チーズ、ナッツなど)
燻製したおつまみは、ラオホとマッチすると言いましたが、
実は燻製したら美味しいおつまみ(燻製前)もマッチします!
例えば、サーモン、ナッツ、チーズなどです。
燻製香を適度に和らげてくれるとともに、口の中で疑似的に燻製おつまみが完成して、非常に美味しく食べることができます。
おススメのラオホビール
ラオホビールは、世界的に見ても珍しく、
国内でも大手ビールメーカーでは販売していないため、入手も容易ではありません。
しかし、海外の伝統的な醸造所や、国内のクラフトビールメーカーであれば、まれに製造しているので、いくつか紹介します。
〇シュレルンケルラ醸造所(ドイツ) メルツェン
シュレンルケルラ醸造所は、1678年から続くラオホビールの老舗で、
ラオホビールといったら真っ先に思い浮かぶのがコレです。
ラベルからも長い伝統が伝わってきますね。
3年間寝かせたブナの木で燻製しているため、少々クセがあるものの、深い香りと柔らかい飲み口を備えています。
海外ビールの中では比較的有名なので、通販でも簡単に入手できます。
【楽天市場】輸入ビール > 銘柄で選ぶ4 > シュレンケルラ ラオホ メルツェン:輸入ビールと洋酒のやまいち
〇うしとらブルワリー(栃木県) スモーキンビリー
麦芽の甘みやコクがしかっりしていて、苦みは少なく、非常にマイルドなビールでした。
口に含んだ瞬間に燻製香が口いっぱいに広がり、次々に飲みたくなる1本です。
主にビアパブなどで飲めるようなので、行きつけのビアパブで見かけることがあったらぜひ飲んでみたり、
あとは栃木県に言った際にはぜひ「うしとらブルワリー」に立ち寄ってみてください!
ラインナップ – 富士山からのおくりもの 富士桜高原麦酒(地ビール・クラフトビール)
2012年にWorld Beer CupとWorld Beer Awardsをダブル受賞した名作です。
非常に深いスモーキーな香りは、口元に近付けただけで楽しめることができます。
まとめ
燻製した飲み物は世界中をみても珍しいものです。
普段飲んでいるビールと違ったビールを飲みたい方は、ぜひ飲んでみてください。
そして、一緒におつまみ用意して食べてみると、食べ合わせによって味が相乗的に美味しくなることが実感できると思います!