ビールは健康に良い! ~ホップ編~
ビールと聞くと健康に悪いというイメージが強いかもしれません。
しかし、近年は研究が進み、ビールには健康増進作用があることが明らかになっています。
ビールが健康に影響するのは、ビールの原料を含めて、様々な性質を持っているからなのですが、
今回はビールの原料に欠かせない「ホップ」の様々な効能を説明します。
ホップの効能① 生活習慣病などの様々な病気を予防
ホップは民間薬としてヨーロッパで利用されているほどの効果を持っています。
最近では、キリンビールなどによってホップが持つ病気に対する効能が明らかになってきています。例えば、以下のような効果があります。
〇動脈硬化防止
〇血糖値上昇の抑制
〇血圧降下
〇肥満抑制
などなど
ビールは健康に悪いというイメージがありますが、ホップにはこれだけの効能があるのです。
ただし、ホップには食欲増進効果もあるので、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりするので、気をつけなければやはり健康に悪いといえるでしょう。
参考
ビールの「あの成分」が肝臓への脂肪の蓄積を抑制することが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)
ホップの多彩な生理作用に関する研究|研究・技術開発レポート|研究開発|キリン
ホップの効能② リラックス効果
ホップには鎮静効果やリラックス効果があることが認められています。
例えば、サッポロビールではホップの香りの強いビールほどリラックス度がみられることを報告しています。
リラックス出来れば、不安・不眠の解消、イライラ緩和などにつながります。
ビールを飲んで楽しくなるのも、このリラックス効果のおかげですね。
参考:酵母やホップの香りがもたらすビールのリラックス効果を検証 | 会社情報 | サッポロビール
ホップの効能③ 認知症予防
ホップがビールの味わいにもたらすのは、主に香りと苦みです。
苦みをもたらすのは、ホップ由来のイソアルファ酸ですが、
イソアルファ酸にはアルツハイマー病を予防する効果があることがキリンビールから報告されています。
イソアルファ酸は、もともとホップのアルファ酸に熱を加えたもので、脳にたまった老廃物を除く細胞を活性化する機能があるのです。
参考
ホップの機能性を探る|ここにもキリンのR&D|研究開発|キリン
ホップの効能④ 女性ホルモンと似た働きをする物質「フィストロゲン」
ホップには、女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをする物質「フィストロゲン」が含まれています。
フィストロゲンを摂取することで、ホルモンバランスが調整され、月経前のイライラ、不安・不眠や生理痛などの更年期障害などの症状を緩和できるそうです。
さらに、女性ホルモンと似た働きをするフィストロゲンは女性だけに効果があるのではなく、男性にも「育毛効果」という大きなメリットをもたらす可能性があるそうです。
世の中のお父さん方には大変朗報ですね。
ホップの効能⑤ 骨粗しょう症の予防
骨粗しょう症は、高齢化の進行、運動不足や食生活変化により、患者が増えてきている身近で恐ろしい病気です。
しかし、ホップ由来のテトラヒドロイソアルファ酸には、骨密度の減少を抑制することで、骨粗しょう症を予防する効果があり、
骨粗しょう症の1つの予防方法としてホップの機能性成分が期待されています。
参考:ビール原料成分による骨粗しょう症予防効果を実証(2013年3月11日) | ニュースリリース | 会社情報 | サッポロビール
まとめ
①生活習慣病などの様々な病気を予防
②リラックス効果
③認知症予防
④女性ホルモンと似た働きをする物質「フィストロゲン」
⑤骨粗しょう症の予防
ホップにはずいぶん多くの効能があります。
これまでは主にビールの原料として利用されてきましたが、機能性食品としても充分に活用できそうです。
もちろん、ビールを飲みながらホップの成分を摂取し、楽しく健康になれれば最高ですね。
ただ、健康になれるからといって暴飲暴食をするのは不健康なので、注意してください。