ビールは健康に良い! ~炭酸編~
ビールと聞くと健康に悪いというイメージが強いかもしれません。
しかし、ビールには健康増進作用があり、飲んで不健康になるどころか、健康になれるのです。
ビールが健康に影響するのは、ビール自身が様々な性質を持っているからなのですが、
今回は「炭酸飲料」としての面から説明します。
炭酸飲料と聞くと、
骨が溶けるとか、
歯が融解するとか、
健康に悪いと誤解されがちな飲み物です。
(炭酸水にまつわる3つの誤解 | ライフハッカー[日本版])
しかし、実際にはこれらの悪影響はほとんどなく、むしろ健康のために飲むことがおススメさているほどなのです。
炭酸飲料を飲む際、最も注目すべき効果は血行促進です。
炭酸飲料とは、ある飲料に炭酸(二酸化炭素)が溶けた状態のものです。
二酸化炭素は水分に溶けた状態だと、胃腸の壁から体内に浸透しやすい性質を持っています。
体内に浸透した二酸化炭素は血管を刺激し、血管を拡張するホルモンが分泌されます。
血管が拡張すれば、血行が促進されます。
血行促進により、
胃や腸は活発に活動し、
酸素や栄養分が体内に行きわたり、
老廃物は排出されやすくなります。
血行促進の効果は身体のいたるところに好影響を及ぼすことは周知のことだと思います。
例えば、便秘解消、冷え性改善、疲労回復、免疫力向上、毛髪育成などのメリットにつながります。
また、炭酸飲料は爽快感も得られることもメリットですよね。
夏の暑い日にビールを飲みたくなるのも、炭酸のおかげです。
もちろん、サイダーなどの他の炭酸飲料でも十分に効果はあります。
でも、ビールは炭酸だけではなく、ホップ・麦・酵母など様々な原料から作られており、他にも多くの健康へのメリットがあるのです。
それら他の効能については、他の記事で紹介します。
エールビールに興味を持ち始めた人におススメしたい「ヤッホーブルーイング」
最近エールビールに興味を持ち始めた人はいませんか?
現在、国内で生産されているエールビールのほとんどは、大手ビールメーカーよりはクラフトビールです。
でも、クラフトビールは全国各地にあり、どれから手をつけたら良いかわからないという方はいると思います。
そんな方におススメなのは長野県の醸造所「ヤッホーブルーイング」です。
こちらはエールビールに特化し、様々なスタイルのエールビールに挑戦を続ける醸造所。
最近ではローソンからも発売されており、クラフトビールの中では入手しやすいのもおススメできる理由です。
本日は、そんなヤッホーブルーイングの魅力を紹介します。
万人受けするシンプルな美味しさ
ヤッホーブルーイングでは、期間限定を含めて多くのビールがありますが、
今回は6種類のビールを紹介します。
画像の左から、
「僕ビール、君ビール」
「水曜日のネコ」
「よなよなエール」
「インドの青鬼」
「東京ブラック」。
〇僕ビール、君ビール(スタイル:セゾン)
セゾンとはベルギー発祥のビールで、ホップの苦みとドライな味わいが特徴です。
僕ビール、君ビールも、ほどよいホップの苦みとドライな味わいが特徴的です。
しかし、特に気をつけて欲しいのは「若い果実のようなフレッシュでフルーティな香り」です。
ホップと酵母だけで作られる香りとは思えないような香りは、ラガービールでは中々お目にかかれません。
〇水曜日のネコ(スタイル:ベルジャンホワイト)
ベルジャンホワイトもベルギー発祥のスタイルで、
ビールの主原料である大麦(麦芽)・ホップ・酵母・水に加えて、小麦・オレンジピール・コリアンダーシードを使用しています。
そのため、苦みは控えめで、淡い麦の甘く爽やかな香りとスパイシーな風味が特徴です。
ヤッホーブルーイングの顔的存在。
アメリカンペールエールは、香り豊かなホップを使用しており、柑橘系の香りと程良い苦みを特徴としています。
そして後味は麦の風味が喉の奥から感じられ、余韻も美味しいです。
この柑橘系の香りは、ぜひ一度楽しんでもらいたいです。
〇インドの青鬼(スタイル:IPA)
IPAは、ペールエールよりもホップを多く使用し、苦みと香りを際立たせたビールです。
しかし、苦みが強いとは言っても、しっかりした麦の風味も感じられるため、IPAビールの中ではマイルドな味わいに仕上がっています。
また、苦みとホップのフルーティな香りが口の中で混じり合う瞬間は格別で、次々飲んでしまいたくなる危ないビールです。
〇東京ブラック(スタイル:ポーター)
ポーターはもともと18世紀のロンドンで3種類のエールをブレンドしたビール。
濃色系のビールですが、苦みは少なく、柔らかな口当たりと麦の甘みにより、全体的に落ち着いた味わい。
香りはロースト風味で、チョコレートなどの甘みのあるまったりした料理とマッチします。
〇ハレの日仙人(スタイル:バーレイワイン)
長期熟成することで、まるでワインのようなフルーティな香りを特徴としたビール。
また、力強い甘みと控えめな苦みは、一般的なイメージのビールとは思えないほどの重厚感で、祝い事や大切な人へのプレゼントにしたい一品。
すべてのビールに共通して言えることですが、
まろやかな味わいであるとともに、各スタイルの特徴をいかんなく発揮しているので、
万人が満足する仕上がりとなっています。
私の周りでは、その中毒性の高い美味しさから、一度飲んだ人の多くはファンになっています。
見とれてしまうほどデザインが秀逸
これらのデザインを見て、はじめからビールだと分かる人はどのくらいいるでしょうか?
この型破りなデザインから、たまたま見つけた人でも手に取るほどです。
(というより私がそうでした。)
他醸造所にはマネできないPR戦略で、デザインだけでなく味もレベルが高いとあっては文句のつけようがありません。
ちなみに、ヤッホーブルーイングのビールには「月」がデザインされています。
半月や三日月、満月などが見られます。
飲む時はぜひ確認してみてくださいね。
ローソンでも購入できる
君ビール、僕ビールはローソンとの共同開発されたビールで、ローソンでも購入できます。
最近では君ビール、僕ビールを置いてある店舗には、ヤッホーブルーイングの他のビールも置いてあることが多いです。
ビールを飲みたい時に気軽に購入し、気軽に飲むことができるのは非常にありがたいですよね。
味よし、デザインよし、そして気軽に購入できるヤッホーブルーイング
ヤッホーブルーイングのビールは、ビールに詳しくない人から詳しい人まで、幅広く愛されています。
また、デザインも秀逸で、初めて見る人の心を引き留める力もあります。
エールビールに少しでも興味を持った人にはぜひ飲んでもらいたいです。
まったく敷居の高いビールではなく、ローソンをはじめスーパーにある場合もあるので、見かけたらぜひ購入してくださいね!
ラガーとエールで楽しみ方を変えてみる
「ラガー」や「エール」という言葉を聞いたことはありますか?
これらはビールの種類を表す言葉で、それぞれの味や香りは大きく違います。
珍しいビールを見つけたとして、そのビールが「ラガー」か「エール」のどちらかわかると、どのように味わえばよいかも想像がつくようになります。
ビールを大きく分けると「ラガー」と「エール」
ビールは大きく分けると、「ラガー」タイプと「エール」タイプに分けられます。
ラガータイプは、一般的にスッキリした飲みやすいのが特徴。
エールタイプは、豊かな香りと味わいが特徴で、じっくり味わう飲み方が適します。
さらに、これらのタイプから下図のように様々なスタイルが派生します。
例えば、国内で広く愛飲されているキリン、サッポロ、アサヒなどのビールは、
ラガータイプに分類されるピルスナーというスタイルです。
ピルスナーは、金色の液体、しっかりした苦み、キリリとした炭酸を特徴とするビールで、高温多湿な日本の夏にぴったりなビールです。
さらに、世界中にあるビアスタイルは100種類以上とも言われており、国内で普段多く飲まれているピルスナーは、それらの中のたった1種類なんです。
ラガーとエールは発酵の温度・酵母によって決まる
ラガーは別名「下面発酵」と呼ばれ、
5~10℃の低温で7~10日ほどかけてじっくり発酵させ、酵母は発酵タンクの底に凝集します。
エールは別名「上面発酵」と呼ばれ、
ラガーよりも高温の15~25℃で3~5日ほどの短期間で発酵させ、酵母は炭酸ガスとともに液表面に浮かびあがります。
この表は、ラガーとエールの発酵温度・発酵および熟成期間をまとめたものです。
ただし、熟成期間については、酵母やビールの種類によって様々なので、一概には言えませんが、少なくともエールの熟成期間はラガーよりは短い傾向にあります。
ちなみに、ラガーとはドイツ語で「貯蔵」を意味する「ラーゲルン(lagern)」が由来です。
ラガーはじっくり発酵させるだけでなく、その後のビール熟成・貯蔵も長期にわたり行われることもあって、「ラガー」と呼ばれているのです。
明治時代から現代までラガーが中心
日本のビール醸造の歴史は、明治時代の1869年に外国人が開業したジャパンブルワリーから始まります。
その後、日本人の手によってエールやラガーが造られ始めますが、
結局、キリンやエビスなどのラガー中心となりました。
理由は様々ありますが、やはり高温多湿でさっぱりした喉ごしのビールは大衆から愛されていたようです。
そして現代でもラガービールは飲まれており、ビール全体の9割以上のシェアを占めてているほどです。
ただ、最近はエールビールも造られるようになり、ジワジワと人気が出ています。
中にはエールビール専門の醸造会社(ヤッホーブルーイングなど)があるほどです。
また、大手ビールメーカーでも一部エールが販売されています。
例えば、サントリーから販売されている「香るエール」は、フルーティな香りが特徴的で、非常におススメです。
また、コンビニで気軽に購入できるのも良いですね。
少しずつビールの種類が増えている!
現在、まだまだラガーのシェアが多いですが、クラフトビールをはじめ大手ビールメーカーでもエールを造り始めています。
これまでほとんどバリュエーションのなかったビール業界ですが、少しずつ活性化してきています。
ビール好きには朗報ですし、
これまでビールが苦手だった人でも飲めるようなビールが登場するかも?!
楽しみに待ってましょう!
そして、これまではラガーのピルスナー中心だったので、
「ビールの楽しみ方」=「苦み感じながら、のどごしスッキリ」
という具合でした。
でも、ビールのバリュエーションが増えれば、
香りを楽しんだり、
甘さや酸味を楽しんだり、
これまでにはなかった楽しみ方のバリュエーションも増えます。
ビールの楽しみ方については、下にリンクを張りますので、ぜひご覧ください!
最後まで見てくださってありがとうございます。
楽しいビールライフを過ごしてください!
ビール・発泡酒・第3のビールの違いを知っていますか?
みなさん、こんにちは!
スーパーに行けばキリン、アサヒ、サッポロ、サントリーなど様々なブランドのビールが並んでいます。
だいたい500ml缶1本あたり250円前後ですが、それよりも安い発泡酒や第3のビールを見かけたことがあると思います。
「ビールとの違いは何か?」
「なぜ発泡酒と第3のビールは安いのか?」
本日はこれらの疑問に答えていきます。
(ただし、この記事は2017年8月時点での酒税法等をもとに書いています。)
ビールと発泡酒の違いは麦芽の使用比率
ビールは、酒税法により以下のように定義されています。(2017年8月現在)
次に掲げる酒類でアルコール分が二十度未満のものをいう。
イ 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの
ロ 麦芽、ホップ、水及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の百分の五十を超えないものに限る。)(酒税法 第3条第12条より引用)
政令で定める物品とは、米・トウモロコシ・デンプン・ジャガイモなどで、ビールの味を変化させるために利用されます。
特に重要な文言は、
「その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の百分の五十を超えないものに限る」
この部分です。
ほとんどのケースでは、麦芽比率でビールか否か決定します。
つまり指定された物品が、
と分類でき、
左はエビス(ビール)、右は淡麗(発泡酒)です。
第3のビールには2種類ある
発泡酒は先に述べたとおりですが、
一方の第3のビールは、大きく2種類に分けられます。
①「その他の醸造酒(発泡性)」
そもそも「麦」が入っていません。
それでもビールの風味があるのは、麦風味の原料を使用しているからです。
例えば、「のどごし生」であれば大豆タンパクを利用しています。
まさか大豆由来の成分がビールの風味を生み出していたことは驚きですね。
②「リキュール(発泡性)」
スピリッツとはジン・ウィスキー・焼酎などの蒸留酒のことで、
麦を原料としたスピリッツを発泡酒に加えたお酒です。
例えば、「金麦」であれば発泡酒に小麦由来のスピリッツを加えています。
第3のビールでは、
〇ビール風味の成分を使用している(その他の醸造酒)
〇麦由来のスピリッツを使用している(リキュール)
といえます。
発泡酒・第3のビールの酒税は安い
第3のビール「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」両方とも課税上では、
アルコール度数10度未満で発泡性がある「その他の発泡性酒類」と分類されます。
引用:財務省 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/123.htm
なんと「第3のビール」と「ビール」では2倍以上税額に差があります。
各企業がより安くお酒を提供しようとする努力のおかげで、第3のビールが販売されているわけですね。
酒税法の改正によりビールが安くなる?
2017年8月時点では、ビール・発泡酒・第3のビールでは酒税が異なり、ビールの酒税が最も高いです。
しかし、2020年から2026年にかけて税額が段階的に変化し、
最終的には、ビール・発泡酒・第3のビールすべての税額が55円(350mLあたり)に統一されます。
そうなれば、ビールは現在の価格よりも安くなる可能性があるので、ビール好きには朗報ですね。
一方で、第3のビールには「プリン体0」や「糖質0」などを謳っているものもあるので、健康志向で購入されていた方には残念です。
まとめ
今回はビール・発泡酒・第3のビールの定義と、酒税法による分類についての説明でした。
指定された物品(米、トウモロコシ、ジャガイモなど)が、
第3のビールは、以下の2種類です。
①麦をまったく使用しない「その他の醸造酒」
②発泡酒をスピリッツで割った「リキュール」
酒税は、
2017年8月時点では、「ビール>発泡酒>第3のビール」の順番で高く、
2026年には、「ビール=発泡酒=第3のビール」となります。
普段スーパーで見慣れていますが、実際には知られていないものです。
ぜひ次回のお酒の席で披露してみてください!
最後まで見てくださってありがとうございました。
グラス飲みで美味しくビールを飲む
暑い日は仕事終わりにビールをグイッとやりたいですよね。
普段ビールを飲む時、缶や瓶のまま飲んでいますか?
もしそうなら、今日は普段と違うビールを楽しんでみませんか?
ビンや缶のまま飲むのも良いですが、グラスに注ぐと違った味わいになります。
そこで本日はビールをグラスに注ぐことによるメリットを3つ紹介します。
①香りが感じられる
ビールと言えば、苦みや炭酸を思い浮かべるかと思いますが、
「香り」も味の善し悪しに大きく関わります。
やはり香りを楽しむには、飲み口の小さい缶や瓶ではなく、
香りを感じやすいようにグラスに注ぐとよいです。
グラスの形は好みの問題ですが、
私は香りを感じたい時、ワイングラスのように飲み口が小さめになっているグラスを使用します。
近年、香りを売りにしたビールがたくさん造られていて、
特に、クラフトビールに多い「エール」タイプのビールは、一般的に香りが豊かであることを特徴としていますが、
香りを感じないまま飲んでしまうのは、もったいないです。
他にも、大手メーカーからも最近は香りを重視したビールも販売されています。
例えば、プレミアムモルツ「香るエール」も非常に香り豊かで、コンビニでも手軽に購入できます。
②味がまろやかになる
暑い日に喉ごしの良いビールを飲みたいけど、
「炭酸と苦みが強いな~、もっとスルスル飲みたいのに」
という方には、グラスに泡立てるように注ぐことをおススメします。
グラスに注ぐと泡立って炭酸がほどよく抜けるのはもちろん、
苦みも感じにくくなるため、まろやかな味わいになるのです。
ホップ由来の苦み成分であるイソアルファ酸は、麦由来のタンパク質と結合して泡を作ります。
つまり、泡を立てると苦み成分が泡部分に吸着されるために、苦みを感じにくくなるのです。
(参照:香りと味の違いを科学で解明!「三度注ぎ」のビールはなぜおいしいのか|研究・技術開発レポート|研究開発|キリン)
ビールの苦さが苦手な人は、グラスで泡を立てて飲むと良いですね。
また、上記サイトにはビールを3回に分けて注ぐ「三度注ぎ」を紹介していますので、ぜひ参照ください。
「三度注ぎ」とは、あえて泡を立てながら3回に分けて注ぐことで、ふんわりした綺麗な泡を作る方法のこと。
炭酸がほどよく抜けるので、まろやかな味わいが好みの人に向いています。
日本では飲み会の場ではグラスを傾けて泡を立てないようにしますが、この方法ではグラスはテーブルに置いたまま注いで泡立てましょう。
③見た目を楽しめる
ビールは味だけでなく、見た目も金色や黒色など個性豊か。
味や香りだけでなく、外見も見ながら期待に胸を膨らませて飲んでみましょう。
実は、見た目と味に密接な関係があります。
オックスフォード大学によると、学生54人に味がまったく同じ「白ワイン」と「赤く着色した白ワイン」をテイスティングさせたところ、それぞれの味の表現が異なっていたというのです。
(引用:http://wired.jp/2013/03/29/how-to-taste/)
また、グラスの種類によっても雰囲気が違って面白いです。
私が最近気に行っているのは、ベアレン醸造所(岩手県)のジョッキです。
インパクトのある大きな容器で、まるで本場ドイツに来ているような雰囲気を味わえます。
なので、まずは見た目を楽しむことで、そのビールが持つ本来の味を楽しむことができるのです。
まとめ
ビールはグラスに注ぐことで、缶や瓶のままでは味わえない香り・味・外見を楽しむことができます。
グラスの種類も非常に多いので、お気に入りのグラスの形状を見つけるのも楽しそうですね。
特に、グラスで泡立てて飲めば味がまろやかになるので、ビールが苦手な人でも飲みやすくなるので、ぜひ試してください!
「ベアレン醸造所」麦の風味が超濃厚なクラフトビール
みなさん、こんにちは!
ビールの本場といえばヨーロッパ。
その中でもドイツのビールは歴史が深く、サッポロビールなどの国内大手メーカーは、ドイツのラガービールを参考にしたほどです。
ドイツでは、高品質なビールを作るために、1516年「ビール純粋令」が発令され、現在でも守り続けられています。
ビール純粋令とは、ビールの原料を「大麦、ホップ、水」と限定した、世界最古の食品条例です。
(16世紀半ばに原料に「酵母」が追記されます。)
参考:ホップとビール純粋令 | 世界のビールの歴史 | アサヒビール
今も伝統があり、ドイツ国民をはじめ、観光客の舌を唸らせているビールを飲んで見たくありませんか?
実は日本でも本格派ドイツビールを得意として作り続けている醸造所があります。
100年前のドイツで使用されていた仕込み釜をはじめ、伝統ある設備を使うほどの本格派で、麦のエキスが詰まった超濃厚ビールを生産しています。
深みのあるビールとは、まさにこのことでいつまで飲んでも飲み飽きない絶品です。
2015年に行われた、
「世界に伝えたい日本のクラフトビールベスト8」の最終選考では、ベアレン醸造所の「ベアレン・クラシック」がグランプリに選ばれたほどの実績があります。
それほどの実績を持ったビール、飲まないと損ですよね?
ベアレン醸造所がクラフトビール日本一に 岩手で愛されるビールを世界に発信 - 盛岡経済新聞
岩手県盛岡市には、ベアレン直営のレストラン(ビアパブ)が4箇所あるので、盛岡に来た際には、飲みに行くことをオススメします。
ビアパブは盛岡駅からすぐ近くにあるので、時間がなくても気軽に行くことができます。
アクセスが容易
4店舗とも駅から近いので、盛岡へ観光に来た人でも気軽に行くことができます。
①材木町
駅から徒歩10分少しくらいです。
こちらでは定番の「クラシック」、「アルト」、「シュバルツ」の他に、季節限定ビールを飲むことができます。
②中ノ橋
盛岡駅から徒歩で20~25分くらい。
バスなら、盛岡駅からバスセンターまで行き、徒歩で5分程度です。
③クッチーナ
私は訪れたことはありませんが、イタリアンを中心としたお店のようです。
24時までの経営で、店近くに飲み屋通り(通称:大通り)があるので、飲みたくなったら2次会でもぶらりと入れそうですね。
④ビア&ヴルスト(盛岡駅地下)
こちらは立ち席のみのお店で、盛岡駅地下にあるので、気軽に立ち寄ることができます。
その気になれば10分で注文してから退席できるほどのスピーディさなので、新幹線の待ち時間を有効に使うことができます。
ドイツ本格派の麦風味が超濃厚なビール
ベアレンではドルトムンターやアルト、シュバルツなどのドイツでお馴染みのビールを得意としています。
季節限定商品もありますが、共通して言えることは、
「バランスの取れたホップの苦みと力強いムギの旨味と香り」です。
その特徴を説明するために、ベアレンの目玉商品「クラシック」を紹介します。
ベアレン「クラシック」は、ドルトムンターというスタイルです。
ドルトムンターとは、国内大手メーカーの主力商品「ピルスナー」よりも苦みが弱めで、ムギの味わいを大切にするスタイル。
テイスティングしてみると・・・、
ホップの苦みがあるものの、麦のシンプルで力強いコクが感じられる。
口の中では、花や果物を思わせる複雑だけど心地よい香り。
それでいて後味はすっきりしていて、1リットル程度なら、すぐなくなってしまうほどの飲みやすさ。
「ビールのコクってよく言われるけど、どんな味かわからない」
という方は、ベアレンのクラシックを飲めばよく分かります。
ボクサーの全力ストレートパンチのような、シンプルで力強い麦の旨味が感じ取れるはずです。
もちろん「クラシック」以外のビールも麦の力強い味わいと香りを活かしつつ、飲みやすいビールに仕上がっているので、全種類おススメです。
サラサラ飲めて美味しいリンゴ酒「イングリッシュサイダー」
ビールが美味しいのは述べたとおりですが、ベアレンではビール以外にも珍しくて美味しいお酒「イングリッシュサイダー」を製造しています。
英国パブ伝統の味わい イングリッシュ・サイダー|株式会社ベアレン醸造所
イングリッシュサイダーとは、イギリスの伝統的なパブで飲まれる「リンゴで作られたお酒」です。
ベアレンが製造するイングリッシュサイダーは、瓶1本につき岩手県産のリンゴ2個を使用しており、
リンゴの風味を残しつつも、甘すぎずドライでシャープな味わいが特徴です。
そのため、様々な料理ともマッチし、万人受けする味わいとなっています。
また、ベアレンのイングリッシュサイダーは仕込みのロットごとに、
原料であるリンゴの種類を変えることで、味を変化させています。
私が以前、ベアレン材木町店で飲んだ時は、
2016年製造のFirst、Second、Thirdのラインナップとなっており、それぞれで酸味・甘みがまったく異なるので、飲み比べで充分に楽しめました。
本格派ビールにマッチした料理
ベアレンのビールが美味しいのはもちろんのことですが、料理も負けていません。
各店舗で料理の品揃えは違いますが、どれも力強い味わいのビールとマッチした味です。
今回は中ノ橋店での料理から、3品ほど紹介します。
(名前がうろ覚えなのはご了承ください)
◎チキン&チップス
トンカツのチキンバージョンで、これ単品とご飯があれば満足してしまいそうなくらい美味しい!
口の中に残った油分をビールで洗い流す時が至高の瞬間。
また、写真では分かりにくいが、チキンの奥にポテトがあります。
ポテトもボリュームがあってお腹が膨れるので、淡水化物が欲しい人にはおススメ。
◎プロシュートサラダ
プロシュートの塩味が効いててビールがすすみます。
サラダも新鮮で、シャキシャキした食感がクセになります。
ボリュームはやや少ないが、チーズがふんだんに使われていて、濃厚な味わい。
味のしっかりしたベアレンビールとチーズがマッチするので、迷ったらおススメの一品。
100年前の設備を使っている醸造所見学も出来る
ベアレン醸造所では、100年前のドイツで使用されていた設備を使っています。
日本国内で、これほど古い設備を使用して醸造している醸造所は他にありません。
見学も簡単に予約できますので、盛岡に来た際にはぜひ見学することをお勧めします。
予約は下リンクを参照ください。
「ベアレンクラシック」はぜひ飲んでもらいたいビール
これほど力強い麦のコクと香りは、日本トップクラスなのは間違いありません。
2015年に行われた「世界に伝えたい日本のクラフトビール」がグランプリに輝くのには納得できます。
また、美味しいだけでなく、飲み飽きないビールなので、お腹いっぱい飲みたい人には特におススメです。
最近では通販でも購入することができるので、ぜひ購入してみてください。
定番ビールは「クラシック」、「シュバルツ」、「アルト」ですが、
季節限定ビールも春~冬まで季節ごとにバリュエーションが豊富なので、定期的に確認してみると珍しいビールにも出会えます。
トップページ / ベアレン醸造所 / 公式通販ウェブショップ本店 (クラフトビール,地ビール)
本当に美味しいビールなので、ぜひ飲んでみてください!
最後まで見てくださってありがとうございます。
アオイブリューイングの「桃セゾン」は桃の風味豊かで夏に飲みたいビール
みなさん、こんにちは!
6月~8月頃に収穫期を迎え、甘酸っぱい香りが特徴の果物といえば・・・、
そう「桃」です。
老若男女から愛されて、お土産やお見舞いにうってつけの果物。
2017年7月26日、そんな桃を使って造られたビール「桃セゾン」が静岡県の「アオイブリューイング」から発売されました!
アオイブリューイングは2014年からビール販売を開始したばかりですが、お茶を使用したビール「お茶エール」など一風変わったビールを作り、注目を集めている醸造所です。
桃セゾンに利用される桃は静岡市長田産で、
傷があったり熟しすぎたりして出荷規格に適合しない未利用桃を活用しているそうです。
名前の一部に入っている「セゾン」とは、ベルギー発祥の冬に仕込むビールのこと。
もともとは農民が農閑期の冬に仕込み、夏まで保管するためにホップを効かせたビールで、ホップの苦みとドライな味わいが特徴です。
ただ、近年は様々なビールがセゾンの名を冠して造られており、これらの特徴に必ずしも一致しないようです。
私はこれまで、青リンゴやオレンジを原料に醸造したフルーツビールを飲んだことはありましたが、桃入りビールは初めてです。
さらに今回は500リットルの限定醸造らしく、
「限定」という文句に弱い私は、早速期待を込めて注文しました。
入手困難なら個人経営の酒屋がおススメ
しかし、ここで問題が...。
桃セゾンは、静岡市内のアオイブリューイング併設のビアパブで飲むか、
同市内の一部のスーパーでのみ購入可能なようです。
私は北海道在住で、静岡市まで気軽に行くことはできません。
また通販でも、プレゼント用の6本セット販売しか見つかりませんでした。
やはり購入は難しいのかと諦めかけた時に見つけたのが、
静岡市地元の酒屋「鈴木酒店」です。
( 酒ゲーム★鈴木酒店 )
鈴木酒店では1本単位での注文が可能、
またメールでの対応も早いという個人経営の酒屋だからこそ可能な細かな対応
に感動しました。
限定品を入手するには、地元の販売店に依頼するのが穴場的で入手しやすいのかもしれませんね。
桃の香りを感じられ、夏に飲みたくなるビール
ポップなラベルでかわいらしいデザインですね。
グラスに注いだ色合いは濁りある金色で、食欲をそそります。
グラスに鼻を近づけると、安心感のある甘い桃の香りが感じられる。
桃を丸々使用しているので、甘みが強いかと思いきや、
ホップのピリリとした苦みが強めな印象。
セゾンの名の通りあっさりした味わいで、
自然と喉を通りぬけ、喉の奥から桃と麦の風味が沸き上がる。
桃の香りに誘われて次々に飲みたくなり、とても美味しいです。
桃の風味は、甘みや酸味のような舌で感じる「味」というよりは、「香り」として感じられます。
セゾンらしいドライでさっぱりした飲み口と、桃の甘みのある柔らかな香りをうまく融合させていて、
夏の暑い日にグイグイ飲みたくなるビールです。
一方、甘みはやや弱めなので、甘い桃のカクテルのようなフルーツビールを期待して飲むと、ちょっと物足りない感じはあるので、その点は注意が必要です。
おまけですが、香りの良いビールを味わうために、2点ポイントがあります。
①キンキンに冷やすよりは、ややぬるめが良い
冷やしすぎると、香りは感じにくくなるためです。
②グラスに注ぐ
瓶や缶では、鼻からの香りは感じにくくなるためです。
もちろん、桃セゾン以外の香りを楽しみたいビールでも、ぜひ試してみてください。
来年以降も発売する!?
桃セゾンを醸造したアオイブリューイングの満藤社長が、静岡新聞にて以下のようなコメントをしています。
(規格外の桃で地ビール 静岡のアオイブリューイング|静岡新聞アットエス)
「喉の渇きを潤す夏向きのビール。毎年、心待ちにしてもらえるような季節の定番に育てたい」
つまり、来年以降も醸造し続けるということだと捉えて良いと思います!
発売から1か月も経たずに入手困難となり、入手出来ていない人も多いと思いますが、そんな方々には朗報ですね。
来年はどのような味・香りになるか、今から楽しみです。
最後まで見てくださってありがとうございます!
楽しいビールライフを過ごしてください!